プロ野球、陰性確認後も14日間自宅待機 コロナ対策で検討

 プロ野球が無観客で開催する公式戦での新型コロナウイルス対策のガイドラインとして、PCR検査で陽性となった場合は陰性が確認できてから14日間、自宅待機とすることや、濃厚接触者と判定される可能性があるときは速やかにチームから離れることなどを検討していることが29日、球界関係者への取材で分かった。セ、パ両リーグは6月19日から当面、無観客試合として行われる。

 同居家族が陽性となった場合も14日間の自宅待機となる見通し。PCR検査で陰性となったり、医師に検査が必要ないと判断されたりした場合も、本人や同居家族が体調不良を訴えれば7日間の自宅待機となるとみられる。

 グラウンドでの予防策としては、つばを吐くことの禁止や、素手でのハイタッチや握手、試合前や回の合間の円陣を控えるといった案が挙がっている。

 審判員は感染拡大を避けるため5人一組のグループを固定して試合を割り振り、球審は常にマスクを着用することを検討。報道陣の取材は指定されたエリアで2メートル以上の間隔を空けて行うこととし、グラウンドやベンチへの立ち入り、選手と並んで歩きながらの取材は禁止される見通し。

 日本野球機構(NPB)は公式戦開催へ備えて作成しているガイドラインに対策をまとめ、日本プロ野球選手会との調整を経た上で公開する。