知事 東洋大を強く批判
板倉キャンパス廃止 「地元へ配慮ない」
東洋大学が3月、板倉町の「板倉キャンパス」の廃止を発表したことについて、山本知事は29日の県議会の一般質問に対する答弁で、「地元への配慮があまりにもない」と強く批判した。廃止検討の報告を県が受けたのは2018年11月で、「こんな大事なことをなぜ早く手当てしなかったのか」と、前知事時代の県の対応にも不満をあらわにした。
同キャンパスは県や町が約43億円を支援し、1997年に開設された。だが、交通が不便なことなどを理由に、同大は2024年4月の廃止を決めている。
山本知事は同日、決定の白紙撤回を促すよう求めた岩井均議員(自民党)の質問に対し、「(同大は)とりつく島もなく、白紙撤回は無理だと思う」と述べた。課題となるキャンパスの跡地利用については「できるだけの譲歩を引き出す」とした。