ミニシアター再開 間隔空け指定席で…シネマテークたかさき

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客同士の間隔を取るため、使用しない席にはロープを張って上映している(29日、高崎市のシネマテークたかさきで)

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、臨時休業していた高崎市のミニシアター「シネマテークたかさき」が29日、上映を再開した。映画館での鑑賞を待ちわびていたファンたちが姿を見せ、およそ1か月半ぶりの上映を楽しんだ。

 再開に際して同館は、座席を自由席から全席指定に変更。感染を防ぐために、2、3席おきに座るようにした。また、入場時は手を消毒し、鑑賞中もマスクを着用するように呼びかけている。来場者の感染が確認された時に他の来場者にも連絡をするため、氏名や電話番号も聞き取っている。

 小林栄子支配人は「なじみのお客さまの顔を久しぶりに見られてほっとした」と話し、年間400本を鑑賞するという桐生市の高山富雄さん(60)は「映画を見ると、心をリセットできる。再開を楽しみにしていた」と喜んでいた。

 運営が厳しい状況の中で同館を支援しようと寄せられたカンパは、20日までに、昨年1年間の支援額の3倍を超える122万円に上っている。