水川あさみ、オレンジヘアでネグレクトに走る母親役 草なぎ剛主演「ミッドナイトスワン」追加キャスト発表

俳優の草なぎ剛が主演を務める映画『ミッドナイトスワン』(2020年秋公開予定)に水川あさみらが出演することが発表された。

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(上段左から)服部樹咲、草なぎ剛、真飛聖(下段左から)水川あさみ、田口トモロヲ(C)2020「MIDNIGHT SWAN」FILM PARTNERS

同作は、Netflix「全裸監督」が話題となっている内田英治監督による完全オリジナル脚本作品。トランスジェンダーとして日々身体と心の葛藤を抱え新宿を舞台に生きる凪沙(草なぎ)と、親から愛を注がれず生きるもバレエダンサーを夢見る少女・一果の姿を通して“切なくも美しい現代の愛の形”を描くラブストーリー。

服部樹咲、真飛聖、水川あさみらが出演

今回解禁となるキャストは、母親からネグレクトを受け、遠い親戚である凪沙の元にやってきた一果役に、オーディションでその独特な存在感とバレエの才能を見いだされ同作で女優デビューとなる服部樹咲。家庭環境に恵まれないもののバレエに憧れる一果の類い希な才能を見いだし、愛情をもって育てようとするバレエ講師・実花役に真飛聖。

また、若くして一果を産み、水商売で生計を立てながらも日々酒に飲まれ育児放棄とネグレクトに走ってしまった母親・早織役に水川。そして、凪沙が日々働くショーパブ・スイートピーの洋子ママ役に、田口トモロヲが、性の偏見も多かった昭和の時代から力強くトランスジェンダーとして生きてきた心優しい女性を演じている。

凪沙と共に働くスイートピーの面々には、田中俊介、吉村界人と、注目の若手演技派俳優の二人が瑞々しくもトランスジェンダーとして様々な悩みを抱える難しい役どころを見事に演じたのに加え、真田怜臣は役者としてだけでなく内田監督の実際の脚本執筆時にトランスジェンダーという立場から実体験を元にアドバイスをしたりしている。

また、一果の同級生であり同じ教室のライバルでもあるりん役に上野鈴華、そしてりんをバレエのプロダンサーとして育てる事に必死な母親を佐藤江梨子、父親を平山祐介、さらに、トランジェンダーとして生きる凪沙を素直に受け止める事が出来ない凪沙の母を根岸季衣が演じる。(modelpress編集部)

草なぎ剛コメント

初めてトランスジェンダーの役を演じるという難しさもありましたが、魅力的な皆さんと共演させていただいたおかげで演技に集中し最後まで走りきることができました。キャストの皆さんと共にしたこの貴重な時間の全てが、ご覧になる方にも伝わると思いますので、楽しみにしていてください。

服部樹咲コメント

お芝居をするのは初めてで、撮影の前は、緊張して眠れませんでした。台本を見るのも初めての経験で、最初は戸惑いましたが、昔からバレエの舞台で人前に出る事には慣れていたので、実際の撮影の現場は、そこまで緊張せず、すっと一果の役に入る事が出来ました。草なぎさんは、待ち時間から驚くほど凪沙という役に入られていて、大変刺激を受けました。「強くならんといけん」という草なぎさんの台詞から、一果が変わっていくのですが、とても大切なシーンとなりました。生きてきた中で、ネグレクトや、トランスジェンダーなど、自分にとって身近なものではなかったのですが、この映画の一果という役柄を通じて学べました。何かしら印象に残って、考えさせられる映画だと思うので一人でも多くの方に観て頂けたらと思います。

水川あさみコメント

草なぎさんが凪沙という人物をどう演じるのだろうということが凄く気になったのがきっかけで、この映画に参加したいと思いました。実際、現場に入ると、凪沙の溢れる母性と抜群の存在感にグっと心を持ってかれそうになりました。この脚本を読んで、人それぞれに自分が背負うべき人生というものがあり、どう受け入れて生きていくのか、どういう風に変わりたいと思うのか、何が正解かわからないですが、自分の人生というものは、苦しくても辛くても楽しくても、素晴らしいものだと思いました。受け入れて前進していく力を感じて欲しいです。

田口トモロヲコメント

切ない気持ちを抱く物語です。草なぎさんとは、初めての共演ですが、現場に入った時には既に凪沙になられていて、とても集中されていたのが印象的です。このような題材が日本でも作られるようになったと時代を感じて欲しいですし、感じています。マイノリティの話ですが、時代を超えた普遍性が描かれており、人間の感情や愛情を感じて頂けたらと思います。

真飛聖コメント

昔から草なぎさんのお芝居が好きで、想像するだけで切ないその物語に、自分が実花として存在できるのが、幸せな時間になるだろうと思いました。凪沙が抱える問題——苦しみながらも女性になりたい、女性として生きていきたいという願いは、今の時代だからこそ、受け入れられるのかもしれません。一果と出会い共同生活が始まったことで生まれた、お互いの心の揺れや、距離の縮まり方が、見ていてはがゆかったです。繊細に描かれた美しい世界観の中で、凪沙と一果のすべてを受け止めてあげたくなりましたし、いろんな人物に感情移入して、心が忙しかったです。生きていく中で何かに悩んでいたら、ダメじゃないよ、いいんんだよ、と、この作品を通じて感じて頂けたら嬉しいです。

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