北九州、119屋内施設も休館 市長「短期決戦で決着を」

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新型コロナウイルスの新規感染者を示すグラフを掲げて対策を説明する北九州市の北橋健治市長(29日)

新型コロナウイルスの感染者が急増している北九州市の北橋健治市長は29日の記者会見で、119の市の屋内施設を31日から臨時休館すると発表した。市立学校は給食を中止し、当面は午前の授業のみとすることも決めた。北橋市長は濃厚接触者全員にPCR検査を実施する方針を改めて強調。「封じ込めに全力を挙げる。短期決戦で決着をつけたい」と述べた。

北橋市長は会見で、23日から6日連続で計43人の感染を確認した背景について、濃厚接触者全員にPCR検査を実施したことが影響していると説明。「一時的な感染増加は覚悟の上だ。第2波への戦い方を確立し、全国の参考になれれば」と語った。

市は感染者の急増を踏まえ、経済社会活動の再開計画を見直し、14の図書館や17の体育館など119の屋内施設を31日から6月18日まで臨時休館にする。28日に小倉城など43施設を休館したが対象を大幅に広げる。また、市主催のイベントを中止し、民間にも中止や延期を要請する。

6月1日に予定していた市立の小中学校の本格的な再開も延期。5月25日から午前中だけ授業を行っていたが、6月1日以降もこの体制を継続し給食の再開は見送る。学校関係者からは給食再開を望む声もあるが、北橋市長は「家族以外の人とマスクをとって食事をすると感染リスクが高まる」として理解を求めた。

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