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絶滅危惧脱したハクトウワシが繁殖、115年ぶりの営巣も 米マサチューセッツ州
米北東部のマサチューセッツ州で、かつて絶滅危惧種に指定されていたハクトウワシが繁殖している。
マサチューセッツ州魚類野生生物局(MFW)はこのほど、今年はハクトウワシの巣が大幅に増えたと報告、この春には実際に使われている巣が70以上見つかったと伝えた。
このうち同州南東部のケープコッド地域では1905年以来115年ぶりに、卵があるハクトウワシの巣が見つかった。マーサズ・ビンヤード島では史上初めてハクトウワシの営巣が確認された。
マサチューセッツ州ではハクトウワシの個体数が回復したことを受け、州法に基づく絶滅危惧種の指定を緩和していた。1980年代に実施した再生の取り組みが、マサチューセッツ州とニューイングランド地域でハクトウワシの個体数増加に結び付いたとしている。
ハクトウワシは、絶滅危惧種の指定は解除されたものの、米連邦法のハクトウワシ・イヌワシ保護法や、渡り鳥保護条約法など複数の法律で保護されている。