大阪の小中学校は夏休み16日、冬休み10日に短縮案 府教委がモデル通知

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 新型コロナウイルスの影響で休校が続いた大阪府内の公立小中学校について、府教育委員会が授業時間の確保に向けた対応策として、長期休暇を大幅に短縮する授業モデルを各市町村教委に通知した。今年度は夏休みを16日間、冬休みを10日間にそれぞれ短縮する案が示されている。府教委への取材で明らかになった。

 一方、吉村洋文知事は29日、府立高校については、夏休みを10日間、冬休みを7日間に短縮し、授業時間の確保を目指す方針を正式に表明した。

 府内の大半の公立学校は3月2日から3カ月近く臨時休校に入った。緊急事態宣言の解除を受け、6月1日から分散登校で再開し、15日以降は通常授業に戻るが、児童生徒の学習の遅れが課題になっている。

 府教委によると、新年度の授業数は小学校で60~128コマ、中学校で99~151コマが現段階で不足している。こうした実情を踏まえ、小中学校の夏休みは例年より26日短縮の8月8~23日(16日間)、冬休みは4日短縮の12月26日~1月4日(10日間)とする対応策をまとめ、26日付で各市町村教委に通知した。

 また、小学校では2~6年生で15分の短時間授業を実施するほか、中学校は土曜授業や7時間授業も取り入れて授業時間の確保を目指す案が明記された。ただ、実際の対応策は各市町村教委や学校が決める。【石川将来、芝村侑美】