京の夏の風物詩、ようやく今年も 京都・鴨川の納涼床に少しずつ明かり
by 毎日新聞最高気温が28・8度の夏日となった京都市で29日、鴨川に設けられた夏の風物詩「納涼床」を楽しむ客や、川沿いで夕涼みする人たちの姿が見られた。
新型コロナウイルスによる緊急事態宣言下にあった1日の床開きでは、営業する店はほとんど見られなかったが、21日に京都府が対象地域から除外され、納涼床に少しずつ明かりがともり始めている。同市中京区の「京の居酒屋 ぽんと」は29日から営業を開始。早速3人の客を迎えたものの、例年の1割にも満たないという。村井康真店長(38)は「今後に期待しているが、第2波などが心配だ」と話した。
京都鴨川納涼床協同組合は当初、営業時間の制限などを各店に求めてきたが、6月1日からは従来通りの営業に戻すという。
近畿地方は高気圧に覆われ、堺市で28・4度、兵庫県姫路市で27・8度などと今年最高気温を記録したほか、大阪府枚方市29・4度▽奈良市28・6度▽大阪市28・5度など、各地で6月下旬から7月上旬並みの陽気となった。【川平愛】