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中国の全国人民代表大会で香港での国家安全法制の新設について投票する習近平国家主席=北京の人民大会堂で28日、ロイター

香港の統制強化へ 中国、異例のスピード審議・施行か 全人代常務委が明かす

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 香港の統制を強化する「国家安全法制」の新設に向け、中国の全国人民代表大会(全人代=国会)常務委員会が6月にも関連法の審議を始める見通しとなった。香港地区の全人代常務委メンバー、譚耀宗氏が29日、香港メディアの取材で明かした。中国での法案審議は通常、短くとも数カ月を要するが、複数の香港メディアも「最速で6月にも施行される」と報道。9月の香港立法会(議会)選挙に向け、異例のスピード施行となる可能性も出てきた。

 28日に全人代が国家安全法制の新設を正式決定。次の段階では、全人代閉会中に職権を代行する全人代常務委が関連法案を審議、可決する。同時に、成立した関連法を香港に適用することを決定。その後、香港政府が公布、即日施行する流れだ。

 国家安全法制の可決を受け、当初は8月にも施行されると伝えられた。一方で親中派の重鎮である譚氏は29日、香港のラジオ番組で「6月末に全人代常務委が開催され、関連法が審議されるだろう」と指摘。初回の会議だけで可決できるのかは…

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