映画館、学習塾、商業施設などの営業、1日再開へ 東京都「ステップ2」移行

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 東京都は29日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う休業要請の緩和について、6月1日午前0時から映画館や学習塾、生活必需品以外を扱う商業施設など幅広く営業を認める「ステップ2」へ移行すると発表した。都内は新規感染者が再び増加傾向にある。都は当初、移行を検討していた今週末は事業者に感染防止策を講じてもらった上で、週明けの移行が望ましいと判断した。

 「2」に移れば劇場やショッピングモール、スポーツジムなどが営業できる。都は要請を3段階で緩和するとし現在は「ステップ1」。「2」になっても飲食店の営業時間(午後10時まで)やイベント開催条件(屋内は100人以下かつ定員の半分以下、屋外は200人以下)は変わらない。

 都は「2」への移行にあたり、直近1週間の新規感染者数(1日あたり20人未満)などの指標を改めて分析し、28日時点で新規感染者は1日あたり9・0人になるなど、ほぼ基準を満たしたことを確認。専門家らによる審議会で移行は妥当とされた。

 パチンコ店やカラオケ店、バーなどが入場制限等を前提に再開可能となる「ステップ3」への緩和について、都は各業界の感染防止策も考慮して慎重に判断する。「3」では、飲食店が午前0時まで営業できる。

 小池百合子知事は29日の定例記者会見で「専門家から感染状況の把握が難しい状況には至っていないと話があった。重症者や入院患者が減少傾向にあり、医療提供体制も十分確保できている」と述べた。【古関俊樹、南茂芽育】