練習中の違反行為発覚したLASKに厳罰…勝ち点12剥奪でオーストリアリーグ首位陥落
オーストリア・ブンデスリーガのLASKは、勝ち点12を剥奪されることが決まった。
新型コロナウイルスの影響で中断されるオーストリア・ブンデスリーガ。現時点で首位を走るLASKだが、先日何者かによって撮影された動画が出回ったことで、通常のチームトレーニングを実施したことが発覚。オーストリアサッカー連盟(OFB)は、15日までチームトレーニングを許可していなかったため、同クラブの行為は規約違反に当たり、波紋を広げていた。
これを受け、LASKは“スパイ行為”の被害に遭ったと主張しつつ謝罪したが、同リーグに所属する他の11クラブは、この行為を公平性に欠けるものと糾弾。また、OFBも処分の可能性を示していた。
そして28日、OFBは規約に違反したLASKに対して勝ち点12剥奪と7万5000ユーロ(約890万円)の罰金処分を科すと発表。なお、オーストリア・ブンデスリーガは2セクションに分かれており、それぞれから勝ち点6ずつが引かれるようだ。
この処分を受け、LASKは異議申し立てを行うことを決定。声明の中で「勝ち点剥奪と罰金の処分は行き過ぎたもの。そのため、我々は権利を行使し、この過剰な決定に抵抗する」と発表した。
新型コロナウイルスによる中断まで、ディフェンディングチャンピオンのザルツブルクを抑えて首位を走っていたLASKだが、この処分により2位に後退することとなる。
なお、3月に中断したオーストリア・ブンデスリーガは6月2日より再開する。(Goal.com)