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首都圏にある旅行会社から渡された解雇証明書について説明する女性=2020年5月23日午後1時40分、成田有佳撮影

「子供の夢と生活支えられるか」 コロナ不況で解雇されたシングルマザーの不安

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 新型コロナウイルスが、子育て中や非正規など立場の弱い労働者の雇用を直撃している。解雇や雇い止めだけでなく、働いていた店舗が休業となって、実質的に仕事を失った人も多い。29日発表の完全失業率は前月比0・1ポイント悪化の2・6%で、休業者は前年同月から420万人増えて597万人になった。失業者からは「コロナ不況」が本格化することへの懸念の声が漏れる。

 首都圏の旅行会社に正社員として勤めていた40代女性は3月上旬、社長に呼び出され突然解雇を告げられた。会社から詳しい説明はなかったが、退職日に渡された解雇証明書には「新型コロナウイルスのまん延による極端な業績低下(予約のキャンセル等)」の一文が記されていた。先輩の男性社員も同時に解雇された。

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