マニラの外出制限、6月1日から大幅緩和…景気優先ショッピングモールも営業可能に

 【ハノイ=田中洋一郎】フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領は28日、新型コロナウイルスの流行を受け、マニラ首都圏などで続けている外出制限措置を6月1日から大幅緩和すると発表した。景気回復を優先する構えだが、感染拡大に歯止めはかかっていない。

 娯楽産業を除き、多くの企業で通常の経済活動が認められ、ショッピングモールも営業が可能となる。店内での飲食は今後も認めず、学校の対面授業も行わない。

 国内の感染者数は1万5000人超で、28日には1日当たりで過去最多となる539人の感染が確認された。ドゥテルテ氏は28日のテレビ演説で、緩和は「国民の利益のためだ」とし、感染対策の徹底を求めた。