チャーター機・臨時便での帰国者1万人に 残る27カ国280人も6月上旬帰国へ 新型コロナ

by

 外務省は29日、新型コロナウイルスの感染拡大で、海外からチャーター機や臨時便などで帰国した日本人が月内に1万人を超えると発表した。このほかにアフリカや中南米など27カ国の約280人が帰国を希望しており、6月上旬には、ほぼ全員が帰国できる見通し。

 外務省によると、現地の日本人会などが準備したチャーター機のほか、韓国や台湾、欧州などの協力で他国のチャーター機・臨時便に搭乗できた例も多いという。政府が1~2月に中国湖北省に計5回チャーター機を派遣し、帰国した日本人や外国籍の家族ら828人は含んでいない。

 茂木敏充外相は29日の記者会見で「今後も在外邦人の安全や帰国手段の確保に外務省一丸で取り組む」と述べた。【田所柳子】