航空自衛隊「撮影担当者たちは頑張っていたのですが...」 ブルーインパルス中継「不調」、想定超える混雑が一因?

   医療従事者らに感謝を伝えようと、航空自衛隊のブルーインパルスが東京の都心上空を編隊飛行し、ツイッターには航跡の写真や動画を添えて「見えた!」といった報告が相次いだ。

   航空自衛隊のYouTube公式チャンネルでのライブ配信でも、一時は8万5000人以上が同時視聴するなど注目を集めたが、J-CASTニュース既報の通り、モザイク様の画質が荒い状態が続くなど少し残念な結果に。配信状況などについて、防衛省航空幕僚監部の広報室に話を聞いた。

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1枚目:モザイク状になった中継動画の一部(YouTubeより)
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2枚目:空に描かれた美しい航跡(編集部撮影)

ツイッターで「YouTubeのライブ配信の画質はお許しください」

   ブルーインパルスの6機は2020年5月29日昼の12時40分頃から都心上空を約20分間飛行した。この模様はメディア(ウェブ版)だけでなく、YouTubeの「航空自衛隊チャンネル」でもライブ配信が行われた。

   しかし、「航空自衛隊チャンネル」では、画面がモザイク様のギラギラした映像になったりフリーズしたりした。撮影場所から遠くにブルーインパルス機のスモーク跡が小さく映る場面もあったが、視聴している人からは「何も見えない」「産経新聞サイトの方がきれいに見える」といった指摘も多く寄せられた。こうした状況について、ライブ配信終了後ほどなくしてJ-CASTニュースは「ブルーインパルスが飛ぶ!が... 航空自衛隊YouTube中継はトラブル続き~(略)」の記事を配信した。

   配信の不調について、航空自衛隊の公式ツイッターは早い段階で言及し、「ブルーインパルスが航過飛行を開始しました!」と報告するツイートの末尾に「YouTubeのライブ配信の画質はお許しください」と言及し、深くお辞儀をして謝っているような人物の絵文字も添えた。

撮影は他の地点からも

   配信現場では何が起きていたのか。J-CASTニュース編集部が29日午後、防衛省航空幕僚監部の広報室を取材した。ライブ配信の不調ぶりについては、「伝わってきております」とのことで、配信テストを事前に行った際にはうまくいったのだが、多くの同時視聴者が集まり回線が想定以上に混んでしまったようだ、と明かした。検証をして今後に生かしたいとしている。撮影場所は防衛省の庁舎の「高い場所」から行った。飛行ルートは分かっていたので、事前の準備も含め、「撮影担当者たちは頑張っていたのですが...」とも話していた。

   一方、動画や写真の撮影場所は、ライブ配信を行った地点だけではなかった。「他の場所で撮影した映像・写真もあり、できれば後日、何らかの形で公開できれば、と考えています」とも明かした。

   ライブ配信時の「チャット」(コメント)欄には、映像の不調への不満の声だけでなく、「(編注:撮影・配信の)担当さん頑張れ」「ちょっと見えた」「医療関係者じゃないけど元気出ました。ありがとう」といった声も寄せられていた。

ブルーインパルス