阪神・ボーア、かっ飛バ~スデ~ 32歳の誓い、65日ぶり実戦「早くしたい」
さぁ、目覚めろ! 阪神のジャスティン・ボーア内野手(前エンゼルス)が28日、32歳の誕生日を迎え、球団広報を通じて抱負を語った。チームは29日に紅白戦を再開。助っ人は約2カ月間離れている実戦への飢えを口にした。3月までの対外試合は打率・189、0本塁打だったが、真の力を発揮する。
ナインの祝福で、景気よく再出発だ。「ハッピーバースデー」のメロディーに包まれたボーアは、2カ月間も離れた“戦場”に思いをはせた。
「1月下旬に日本に来て、試合のために準備してきている。何もできない時期もあったけど、いつでも実戦に入れると思っている。早く試合がしたいという気持ちだよ」
32歳の誕生日プレゼントは待ちに待った打席だ。チームは6月2日からの練習試合に先駆け、紅白戦を再開する。2試合を予定しており、29日が初戦。3月25日の練習試合・DeNA戦(横浜)以来、65日ぶりの試合形式は助っ人にとって待望の瞬間となる。
米大リーグ通算92発の大砲は2、3月は不発に終わった。
対外試合15戦で37打数7安打、打率・189。0本塁打のまま、新型コロナウイルス感染拡大による活動休止となったが、井上打撃コーチは「外国人は(活動)自粛前より振れている」と証言している。特に注目の4番が、今度こそ本領発揮といきたいところだ。
矢野監督は「みんなの状態、意識というのが試合になるとよくみえる。現状把握というのが僕の中ではポイント」と紅白戦をにらんだ。B砲も、目の前の仕事は将を安心させること。この日はウオーミングアップ中に、野手陣が「ハッピーバースデー」の合唱。サプライズでテンションを上げ、フリー打撃で心地よくバットを振った。
「すごくびっくりしたよ。試合日でないのは残念だけど、みんなが歌ってくれて、お祝いしてくれてすごくうれしかった。今年も変わらず頑張っていきたいと思うよ」
何度も強調した「試合」。6月19日の開幕に向け、虎も主砲も加速する。(安藤理)