ソフトバンク・高橋礼、開幕投手に急浮上 今季初実戦で2回パーフェク投
左太もも裏痛で出遅れていたソフトバンク・高橋礼投手(24)が28日、ペイペイドームで行われた紅白戦に登板し、今季初実戦で2回を無安打無失点に封じた。
日本が誇る美しいサブマリンが、マウンドに帰ってきた。高橋礼が紅白戦で圧巻の完全投球だ。
「自分の結果にこだわって、バッターに集中しようと」
白組の4番手として六回から登板し、周東を三ゴロに仕留めるなど三者凡退に。七回も松田宣を三球三振に斬り、打者6人をパーフェクトに抑えた。最速136キロだったが、緩急自在の投球を披露。工藤監督は「回数や球数が増えていけば、昨年のような状態に戻るんじゃないかな」とうなった。
2月の春季キャンプ中に左太もも裏を痛めて離脱。当初の開幕日(3月20日)には間に合わないとみられていたが、延期が続いたことで回復することに集中できた。
3・20開幕なら東浜で決まっていた開幕投手は現時点で白紙。けがさえなければ本命だった千賀はリハビリ組で調整している。そこで昨季12勝を挙げ、野球の世界大会「プレミア12」で日本代表の世界一に貢献したサブマリンが、大役候補に急浮上した。
工藤監督は高橋礼の開幕投手について「本人の回復具合や調整によって考えていきたい」と候補であることを示唆した。開幕カードは、昨季8勝17敗と大きく負け越したロッテ戦(ペイペイドーム)が有力。高橋礼は昨季の同カードで2勝負けなし、防御率2・45と相性がいい。
「シーズンで戦えるボールを求めていきたい」と24歳。万全に近い状態で開幕を迎える。(竹村岳)