ランドセルの悲哀~「おうちde575」第14回
おかげさまでたくさんの作品が寄せられている「おうちde575」。皆様からの作品を読み返していると、4月上旬に比べ、明るい話題を扱ったものが増えてきたように感じます。コロナとの戦いはまだ続きそうですが、気持ちは前向きにいたいですね。それでは、今回の作品を紹介します。
まずはこちらから
◆家にいる 夫に家事を され暇だ
(広島県・60代女性・翠雨)
「家にいる夫が家事をしない」という、怒りや不満の気持ちを込めた作品はたくさんありましたが、逆を詠んだ作品を発見。「家にいることが多くなり、これまで手抜きをしていた家事を頑張ろうと張り切っていましたが、夫の家事能力が半端なく上がっており出る幕がありません。感謝しつつ、自分の居場所を探す日々です」。コメントからは複雑な気持ちが垣間見えました。
翠雨さんのご家庭と同様、担当記者も共働きです。凝り性なこともあり、自粛期間で料理のレパートリーが増えました。家族は喜んで食べてくれるのですが、妻は「私の立場が……」とちょっと複雑な表情を浮かべています。そんなご家庭、きっと多いのでは?
コロナが落ち着いた後も、「家事はできる人がやる」というやり方を定着させれば、家庭はスムーズに回っていきそうです。良いと感じた習慣は、定着させていきたいですね。
それでは、次の作品。
◆ピカピカの ランドセルにも うす埃
(大阪府・70代男性・千瑠)
ピカピカのランドセルを背負って歩く小学1年生の姿を、今春は見ることができませんでした。せっかく買ってもらったランドセルが、部屋の隅でほこりをかぶっている様子が寂しそうですね。でももうすぐ、ランドセルにも出番が来ますよ。
学校はコロナの影響を大きく受けた現場の一つです。一部では9月入学も議論されているようですが、果たしてどうなるのでしょうか。「入学式や卒業式は春の風物詩」という情景も、変わってしまうのかもしれません。どうなるにせよ、子どもたちに悪影響を及ぼさない形に落ち着いてほしいところです。
それでは、最後の作品。
◆日本地図 覚えて予習 次の旅
(宮城県・40代・だいこんの母)
緊急事態宣言も解除されましたが、自粛明けに思いをはせた作品には、やはり旅行に行きたい!という気持ちを表現したものが多かったです。「息子が休校中の宿題で出された都道府県の暗記をしており、私も白地図を見ながら、今まで行ったことのある場所に色を塗ってみました。行ったことのない場所のことが気になり、調べています」とのコメントを寄せてくれました。
旅行や観光だけでなく、普段何気なく通っていた場所ですら行けなくなりましたが、そんな状況も次第に落ち着きつつあるようです。学校や店など、いろいろなところから再開の知らせが届き始めました。都道府県間の移動が解禁されたら、行きたいと思っていた場所に、少しずつ足を運びたいところですね。
作品の応募はこちらからどうぞ。締切は5月31日です。
おうちde575は、次回で最終回!たくさんのご応募、ありがとうございました。