PCR検査せず退院可能に…厚労省が基準見直しへ

 厚生労働省は、新型コロナウイルスの感染者の退院基準を見直す方針を固めた。条件を満たせば、PCR検査をせずに退院が可能となる。29日午後の専門家会議で了承を得た上で、公表する。

 現在の退院基準は、発熱などの症状が改善してから24時間が経過した後に、PCR検査を原則2回行い、陰性となれば退院できる。

 ただ、これまでの国内外の症例から、発症から10日程度後には、ウイルスが検出されても感染させるリスクが低いことが分かっている。このため厚労省は、発症から14日間経過した患者で、症状が軽快してから72時間がたっている場合は、PCR検査なしでの退院を認めることにした。