また自粛になったら…勉強は?観光は?生活は? 北九州「第2波」にあふれ出す不安

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 6日連続で新型コロナウイルスの感染者が出た北九州市。緊急事態宣言が解除されて通勤・通学者の姿が増えたJR小倉駅(小倉北区)では、「第2波」を不安視する声が聞かれた。

 戸畑区の高校に通う2年の玉田龍吉さん(16)は「やっと友人たちと遊べると楽しみにしていたのに、再び外出自粛となればしんどい。学校も再開したばかりで、また勉強が遅れないかも心配」と話した。

 北九州モノレールを利用する小倉北区の男性会社員(46)は「最近の感染拡大のせいか、今朝は乗客が少なかった」と語り、「また自粛となれば子供を保育園に預けられない同僚もいて、人繰りがつかなくなるかも」と仕事への影響を心配した。福岡市博多区から新幹線で北九州市に通勤している男性会社員(60)は「緊急事態宣言が解除され、気の緩みが数字になって表れたのでは」と語った。

 小倉城(小倉北区)周辺の観光施設に勤務する上野由里代さん(24)は「市内の観光施設も営業再開しようとしていた矢先だけにショック。ボーナスも無くなり、施設や商店が再び閉まると観光や自分の生活はどうなるのか……」と感染の再拡大に不安を口にした。

 北九州市に隣接する福岡県行橋市から電車で通勤する女性会社員(33)は「感染が広まっていることが不安で、本当はテレワークをしたいができない。車内では極力、何も触らないように気を付けている」。同様に電車で通勤する小倉北区の女性会社員(27)は「緊急事態宣言解除でやっと身動きが取れるようになったと思ったのに、また自粛生活に戻りそうで悲しい」と話した。【宮城裕也、成松秋穂】