米海軍、南シナ海で「航行の自由作戦」実施…支配の既成事実化図る中国をけん制

 【ワシントン=蒔田一彦】米海軍第7艦隊の報道担当者は28日、読売新聞の取材に対し、中国やベトナムなどが領有権を主張する南シナ海のパラセル(西沙)諸島で「航行の自由作戦」を実施したことを明らかにした。米海軍のミサイル駆逐艦「マスティン」1隻が現地時間28日、パラセル諸島周辺の海域を航行した。

 一方的な支配の既成事実化を図る中国をけん制する狙いがある。報道担当者は「これらの海域が、中国が領海として合法的に主張できる範囲を超えていることを示した」と述べた。

 米CNNによると、マスティンは、中国が軍事拠点化を進めるウッディ島の12カイリ内を航行したという。