「はい、マスク外して」 笑顔でクラスメートと記念撮影 山口県立下関北高

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 「はい、マスク外して!」――。

 立ち位置を指示するカメラマンの前で、思わず笑みがこぼれる。気持ちよさそうに深呼吸する生徒もいる。

 山口県下関市の県立下関北高で26日、クラス写真の記念撮影があった。例年は新学期が始まる4月に撮るが、新型コロナウイルスによる臨時休校で延期していた。生徒たちはマスク通学が当面は続くが、3年1組でサッカー部の伊藤草介さん(17)は「暗い出来事が続くけど、クラスは明るくしていきたい」、同級の石井隼史さん(17)は「みんなと会えてうれしい。進路を考えながら部活も頑張ります」と話した。

 撮影が終わるとすぐ、慣れた手つきで、いつものマスク姿に。山本弦(ゆづる)校長は「世界中の誰も出くわしたことがない状況。自分と周りの人の健康を守りながら、生きていく力をつけてほしい」。並んだ笑顔に思いを込めた。【佐藤緑平】