4月の求人倍率1.32倍 4年1カ月ぶりの低水準 失業率2.6%に悪化

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 厚生労働省が29日発表した4月の有効求人倍率(季節調整値)は1.32倍で、前月を0.07ポイント下回った。2016年3月の1.31倍以来、4年1カ月ぶりの低水準となった。

 新規求人数(季節調整値)は、前月比で22.9%減少。1963年1月の統計開始以降、最大の減少幅となった。宿泊業・飲食サービス業や、生活関連サービス業・娯楽業で求人が大きく落ち込んでおり、厚労省は「新型コロナウイルスによる雇用情勢への影響が鮮明になった」としている。

 また総務省が同日発表した4月の完全失業率(季節調整値)は2.6%で、前月より0.1ポイント悪化した。完全失業者数は前年同月比で13万人増の189万人となり、3カ月連続で増えた。【中川聡子、矢澤秀範】