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阪神・矢野監督 29日紅白戦で現状チェック 待望の実戦へ“矢野ガッツ”予告

 阪神が29日に甲子園で紅白戦を実施する。久々の“実戦”を翌日に控えた28日、矢野燿大監督(51)が球団広報を通じて代表取材に応じ、各選手の心身における現状把握を一番のポイントに挙げた。また「試合になれば勝手に出てくる部分もある」と、6月2日から始まる練習試合での“矢野ガッツ”を予告。レギュラー争いを演じる選手に負けじと、開幕へ向けて指揮官も熱くなる。

 いよいよ本格的なレギュラー争いが火ぶたを切る。コロナ禍の影響で休止期間、自主練期間、そして集合練習とステップを踏んで強度を上げてきた阪神の練習が、紅白戦実施の段階まで来た。

 「この時期に野球(の試合)をやっていないということだけでも変わったことなんで…。違和感はありますけど、紅白戦をできるところまで来たっていうところではうれしく思っています」

 通常ならシーズン真っ盛り、交流戦が始まっていたはずの5月末に行われる紅白戦。指揮官は戸惑いを感じつつも、開幕へと一歩ずつ動きだしている現状に喜びをかみしめる。

 久々に行われる実戦でのチェックポイントは、まず選手の現状を把握すること。「みんなの状態、また意識っていうのが試合形式になるとより見える。現状把握っていうところが一番僕の中のポイントかなと思っています」と体調面はもちろんのこと、前例のない期間を過ごしてきた選手の精神面の状態もつかんでいく。

 試合が始まっていくと、自然と矢野監督のテンションも上がっていきそうだ。「打者が打ち過ぎても投手陣が気になるし、投手が抑え過ぎても気になるし…紅白って難しい」。味方同士で行う紅白戦で飛び出すことはないかもしれないが、「試合になればみんなと一緒に戦う気持ちは勝手にあふれ出てくると思う。自分が一番楽しんでやるという思いでグラウンドに立ちます」と6月2日から始まる練習試合からいきなり“矢野ガッツ”が解禁されるかもしれない。

 敵地でのGT戦となる6・19開幕まで、あと3週間。「(2軍にいる選手も)チャンスは十分にある。はい上がってきてほしいなと思います」。思わず監督も熱くなるような、激しいアピール合戦が繰り広げられることを期待している。