バーガーキング、“侮辱ツイート”で炎上もそれを「逆手に取った企画」で信頼回復を試みる
大手ファストフードチェーンのバーガーキングが、公式ツイッターアカウントに人気シンガーのテイラー・スウィフトを侮辱するような内容の投稿をして大炎上。その後、このピンチをチャンスに変えるべく、バーガーキングが取った行動とは?(フロントロウ編集部)
バーガーキングが危機的状況を逆手に取った企画を発案
米大手ファストフードチェーンのバーガーキングの公式ツイッターアカウントが、ファンから寄せられた「テイラー・スウィフトの曲の中で1番のお気に入りは?」という質問に対し、「彼女の元カレについて書かれた曲」と返信したところ、テイラーのファンから「差別的だ」「テイラーのことをバカにしている」といった指摘が相次ぎ大炎上。
怒れるテイラーファンによって「バーガーキングは終わった(Burger King Is Over Party)」というハッシュタグまで作られ、ボイコットを呼びかける動きが加速するなど窮地に追い込まれている。
しかし、これまでに数々の炎上騒動やライバル店との“舌戦”をくぐり抜けてきたバーガーキングにとって、今回の件は恐らくほんのかすり傷程度。
こんなことぐらいではへこたれないと言わんばかりに、後日、テイラーの大ヒット曲「シェイク・イット・オフ(Shake It Off)」にかけて、「レッツ・シェイク・イット・オフ(気にするのはやめよう)。バーガーキングの公式アプリで提供しているシェイク&フライドポテトの3ドルセットで、“バーガーキングは終わった騒動”をお祝いしよう」とツイッターに投稿し、今回の騒動を逆手に取った企画の実施を発表。ピンチをチャンスに変える自虐的な企画で、信頼回復を図ろうとしている。
バーガーキングの投稿の「何」が問題?
テイラーといえば、自身の恋愛経験をもとにして書かれた曲の歌詞が、多くの女性たちの共感を得ている一方で、実際の色恋沙汰をもとにしていることが理由で批判を受けることもしばしば。新曲をリリースするたびに、「この曲は誰についての曲?」と詮索されることも多く、良い意味でも悪い意味でも毎回注目を浴びている。
しかし、テイラー自身、そういった風潮に疑問を抱いているようで、以前、出演した豪ラジオ局2Day FMのインタビューで、「私が書いた曲を理解してくれる人もいれば、『テイラーは元彼のことばかり曲にしている』と言って批判したり、それを理由に嫌う人もいる。でもそういうのって性差別的な見方よね。だって誰もエド・シーランやブルーノ・マーズのことは批判しないでしょう?彼らも元恋人や現在の恋人のこと、自身の恋愛について書いた曲を出してるけど、誰もそのことにケチをつけたりしないわ」と、“女性だから”という理由だけで元カレについて書いた曲が必要以上に取り沙汰されることに苦言を呈していた。
たしかにテイラーの言う通り、彼女が恋愛ソングをリリースすると「“また”元カレについての曲」「元カレをネタにしている」とネガティブなことを言われるのに対し、ブルーノやエドが恋愛ソングをリリースしても批判的な意見が出ることはほとんどない。女性アーティストと男性アーティストで恋愛ソングに対する世間の評価が違うのは、テイラーが指摘したように“性差別”なのではないだろうか? (フロントロウ編集部)