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Photo:ニュースコム

『ジョン・ウィック』は“キアヌ・リーブスらしい行動”のせいで「タイトル変更」の結果になっていた

『ジョン・ウィック』シリーズには、元々まったく別のタイトルがつけられていたという。しかし、主演キアヌ・リーブスの行動で変更することに…。(フロントロウ編集部)

大人気シリーズの『ジョン・ウィック』

 シリーズ第1作目は全米で2014年に公開され、これまでに3作品が劇場公開されている映画『ジョン・ウィック』。すでに4作目が2022年5月に全米公開の予定で、スピンオフ作品『Ballerina(バレリーナ)』の制作も決定している。‌

 ストーリーの主役は、伝説の殺し屋ジョン・ウィック。裏社会から足を洗い、愛する妻と平穏に暮らしていたジョンだったけれど、あるギャングの行動がきっかけで、復讐のために裏社会へ戻ることを決意する…。 ​‌

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『ジョン・ウィック』撮影中のキアヌ・リーブス。

キアヌ・リーブス、タイトルをまったく覚えない

 今作は、主人公のジョン・ウィックがそのままタイトルになっているけれど、じつは元々は違う名前がつけられていた! オリジナルのタイトルは、『Scorn(スコーン)』。軽蔑、蔑みといった意味の英単語で、今作の内容を表現するものとしてつけられたそうなのだけれど、ではなぜタイトルが変更に? その理由を、今作の脚本家デレク・コルスタットが米Comicbookに明かした。 ​‌

「これが『ジョン・ウィック』って呼ばれているのは、(主演の)キアヌが映画をジョン・ウィックって言って引用し続けたからだよ。マーケティングチームは、『ねぇ。今すでに、4、5億円の宣伝になってるよ。これはもう“スコーン”じゃなくて“ジョン・ウィック”でしょう』って感じだったんだ。映画(のタイトル)が“スコーン”だったらっていうのは、今はもう想像できないな」

 なんと変更の理由は、キアヌ・リーブスが当時の正式なタイトルを覚えなかったから! 『ジョン・ウィック』といえば、キアヌが主演だけでなく製作総指揮を務めたことでも知られている。そんな立場のキアヌだったけれど、意図してなのか、意図せずなのか、映画のタイトルを使わなかったという。しかし、それだけ“ジョン・ウィック”という言葉が今作の話をするときに適した言葉だったともとれる。デレクもこの変更には完全に納得しているよう。 ‌

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『ジョン・ウィック』のセットで休憩中のキアヌ・リーブス。

新型コロナウイルスの影響は?

 さらに現在は、新型コロナウイルスの影響で多くの映画やドラマの撮影が中止されており、映画館も閉館しているところが多い。そんななかでは、『ジョン・ウィック』という名前で映画のブランディングに成功したと感じているよう。デレクは、「プロダクションが今後どうなるのか、そして映画はどうなるのかに、関係者はみんな少し困惑してると思う」と心境を吐露したうえで、だからこそブランディングは「非常に重要」と語った。  ​​‌

 『ジョン・ウィック』の4作目は当初、2021年5月に公開が予定されていたけれど、新型コロナウイルスの影響で、キアヌが撮影中だった『マトリックス4』のスケジュールが後ろ倒しに。キアヌはまず『マトリックス4』の撮影を完了させる予定のため、『ジョン・ウィック』の公開も約1年延期となった。(フロントロウ編集部) ​‌