米で死者が10万人突破…世界全体の3割、3か月で大台超え

 【ワシントン=横堀裕也】米ジョンズ・ホプキンス大の集計によると、新型コロナウイルスの感染による米国の死者数は27日夜(日本時間28日朝)、10万人を突破した。世界全体の約3割を占め、2月末に初の死者が確認されてから約3か月で大台を超えた。累計感染者数は約170万人に上り、死者とともに世界最多となっている。

 トランプ米大統領は、11月の大統領選を前に景気回復を促すため、経済活動の再開を急いでいる。全米50州は、新規感染者数が抑制傾向にあるなどとして経済活動を部分的に再開している。首都ワシントンでも、ムリエル・バウザー市長が27日、3月末から続く外出禁止令を29日に解除すると発表した。

 ただ、感染拡大の第2波への懸念も高まっている。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は27日、カリフォルニア州やフロリダ州など計14州では、最近になって新たな感染者数が増加傾向に転じたと報じている。