米の新型民間宇宙船、打ち上げ中止…悪天候で３１日に延期

　【ワシントン＝船越翔】米航空宇宙局（ＮＡＳＡ）と米宇宙企業スペースＸは２７日、同社が開発した新型の有人宇宙船「クルードラゴン」について、同日に予定した打ち上げを悪天候で中止したと発表した。打ち上げは３０日午後（日本時間３１日早朝）に延期する。

　この日、フロリダ州のケネディ宇宙センターから国際宇宙ステーション（ＩＳＳ）を目指し、米国の宇宙飛行士２人が機体に乗り込んだ。しかし、センター周辺で竜巻警報が出るなどしたため、ＮＡＳＡは中止を決めた。ブライデンスタイン・ＮＡＳＡ長官は「飛行士の安全が最優先だ」と説明した。

　米国による有人宇宙飛行は２０１１年に運用を終えたスペースシャトル以来９年ぶり。ＮＡＳＡが今年８月３０日の打ち上げを目指す次のクルードラゴンには、宇宙航空研究開発機構（ＪＡＸＡ（ジャクサ））の野口聡一飛行士（５５）らが搭乗する。