バイデン氏「本当に愚か者だ」、マスク姿をやゆするトランプ氏に

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戦没将兵記念日の25日、米デラウェア州で戦死した兵士への哀悼の意を示すバイデン前副大統領(右)=AFP時事。夫人とともに黒いマスクをつけている

非難合戦に

 【ワシントン=海谷道隆】米国のトランプ大統領と、民主党のジョー・バイデン前副大統領が、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためのマスク着用を巡り、非難の応酬を繰り広げている。公の場での着用を拒み続けているトランプ氏がバイデン氏のマスク姿をやゆするような対応を取り、バイデン氏が猛反発した。

 発端は、25日の外出時にマスクを着けていたバイデン氏の写真を添えた第三者のツイッターへの投稿について、トランプ氏がツイッターで転載したことだ。投稿には「(バイデン氏の姿は)トランプ氏がなぜマスクを着けないのか説明してくれるかもしれない」と記されていた。

 トランプ氏の転載は、11月の大統領選で対決する見通しとなっているバイデン氏に弱々しいとのレッテルを貼る狙いがあるとみられる。トランプ氏は26日の記者会見で、バイデン氏が天気の良い日の屋外でマスクをしたことについて、「かなり異常だ」と述べた。

 対するバイデン氏はCNNテレビのインタビューで、トランプ氏を「本当に愚か者だ」と切り捨てた。「男らしさ」を誇示する姿勢が国民にマスクを着用する必要はないとの誤ったメッセージを送り、「人命が失われている」と批判した。

 党派による考え方の違いも、トランプ氏に影響を与えているとみられる。米キニピアック大学の世論調査では、「トランプ氏が公の場でマスクを着用すべきだ」としたのは、民主党支持者で90%に達したが、共和党支持者では38%だった。