豪雨避難の宿泊費助成 妊婦や障害者の「3密」回避

神戸市は27日、台風や集中豪雨で避難準備情報を出した場合、妊婦や乳児(1歳未満)を育てる保護者、心身障害者など対象にホテルや旅館に待避する宿泊費を助成すると発表した。1泊7000円が上限となる。

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宿泊費助成制度について説明する久元市長(27日、神戸市)

対象は市内の土砂災害警戒区域や西区・北区の河川浸水想定区域に住む住民。過密を避けて安心して避難してもらう。新型コロナウイルスの感染拡大防止にもつなげる。

郵送などによる事前登録申請が必要になる。利用者は宿泊施設で実費を負担。市に助成申請したのち、指定口座に費用が振り込まれる。約1700世帯が対象となる見込み。避難所の混雑を避けるため個人に宿泊費を助成する仕組みは珍しい。

避難所でも検温実施や衛生資材配備などの感染拡大の防止に努める。