https://www.sanspo.com/geino/news/20200527/../../../geino/images/20200527/sot20052714360002-p1.jpg
前澤友作氏【拡大】

前澤氏の資産会社申告漏れ 社有ジェット機巡り5億円

 インターネット衣料品通販大手ZOZO(ゾゾ)の創業者前澤友作氏(44)が取締役を務める資産管理会社「グーニーズ」(東京都港区)が東京国税局の税務調査を受け、昨年3月期までの3年間で約5億円の申告漏れを指摘されていたことが27日、関係者への取材で分かった。同社は修正申告したが、赤字分と相殺され法人税の追徴は発生しなかったという。

 関係者によると、同社はプライベートジェットを所有し、前澤氏が旅行など私的な目的で使った際に利用料を受け取っていた。だが国税局は本来徴収すべき額より少ないと判断し、不足分を同社の所得の申告漏れに当たると指摘したもようだ。

 前澤氏個人も税務調査を受け、絵画の売却益などを巡り2018年までの3年間で約9900万円の申告漏れを指摘されていたことが判明した。所得税の追徴税額は過少申告加算税を含め約4千万円で、前澤氏は修正申告したとみられる。

 前澤氏は昨年9月にゾゾの社長を退任。同12月にユーチューブで公開した動画によると、ジェット機はカナダ航空機大手ボンバルディア製で、前澤氏は「買って4年近く。便利だし使いまくってます」と話していた。

 共同通信は前澤氏側に所得税の申告漏れについて取材を申し込んだが、27日までに回答はなかった。