大阪府、カラオケとジムの要請解除で調整 28日に最終決定

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 新型コロナウイルス対策の休業要請を巡り、大阪府はカラオケ店やスポーツジムに対する要請を近く解除する方向で調整に入った。28日午後に開く対策本部会議で最終決定する。吉村洋文知事も27日の記者会見で解除の可能性に言及した。

 府は16日以降、幅広い業種で休業要請を段階的に解除している。一方で、カラオケ店やスポーツジムなど過去にクラスター(感染者集団)が発生した施設は、改正新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく要請を継続している。

 府は要請解除の条件として、感染防止策を示した業界団体の指針が策定されていることなどを挙げる。吉村知事はカラオケ店とスポーツジムについて「国も妥当だというガイドラインができると聞いている」と述べた。ただ、ライブハウスや接待を伴う飲食店については府が独自指針の策定を進めており、完成した段階で解除を検討する。

コロナ追跡システム運用へ

 一方、府はQRコードを活用した「大阪コロナ追跡システム」について、29日から順次運用を始めることを発表した。大規模な集客施設や飲食店でのクラスター発生時などに利用客に注意を促す仕組みで、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪市此花区)も営業再開に合わせて協力する。

 府はまず協力する施設やイベントごとにQRコードを発行。利用客らがスマートフォンなどで読み込み、府にメールアドレスを登録する。クラスター発生時は、府が施設側の同意を得た上で利用客に施設名や日時を通知し、コロナ受診相談センターへの連絡を呼びかける。吉村知事は「府はアドレスを管理するだけで、個人名などとひも付けていない。個人情報に配慮して運用する」と強調した。【芝村侑美、田畠広景】