スポーツ庁 夏の甲子園・高校総体の代替大会支援に8億円 2次補正予算案

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 新型コロナウイルスの影響で、全国高校野球選手権大会や全国高校総合体育大会(インターハイ)が中止されたことを受け、スポーツ庁は各地域での代替大会の開催に総額約8億円の支援を決めた。27日に閣議決定した2020年度の第2次補正予算案で計上された。

 夏の全国大会の中止を受け、都道府県大会も中止になり、最高学年の選手は集大成の機会を失った。萩生田光一・文部科学相は26日の閣議後記者会見で「3年間の何らかの証しをしっかり残してあげることが必要」と、これまでの練習の成果を発揮する代替大会について言及していた。

 緊急事態宣言が全国で解除され、佐賀県はインターハイ競技と高校野球が合同で、県の総合大会を6~7月に開くことを決定するなど、代替大会の検討が各地で進んでいる。

 日本高校野球連盟も27日、中止した夏の地方大会の代替開催に向け、朝日新聞社とともに総額1億9000万円を各都道府県連盟に財政支援すると発表した。支援額は一律にしないものの、大会の運営資金や感染予防のためのマスク購入、また各高野連の運営資金としても使うことができるとした。代替大会を開催しない高野連にも支援する。【小林悠太、藤田健志】