気仙沼湾沖で軽自動車4台引き揚げ 東日本大震災で流されたか 宮城

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 東日本大震災の津波で流されたとみられる軽自動車4台が宮城県・気仙沼湾の沖合で見つかり、気仙沼署が27日、海底から引き揚げた。車の所有者や行方不明者の発見につながる手がかりを調べている。

 現場は被災した気仙沼市浪板の旧小鯖造船鉄工所(現みらい造船)跡地。解体業者が25日に海中を調査したところ、沖合約150メートル、水深9メートルの地点で発見されたという。

 この日の引き揚げ作業は、気仙沼署や気仙沼海上保安署、解体業者などが約30人がかりで実施。天井部分が大破した軽トラックや車いすマークが付いた軽自動車などをクレーンでつり上げ、海藻や泥を洗い落とした。

 気仙沼市では2019年に津波で流されて水没した車3台が見つかり、今月中旬にも大島で海中から軽乗用車が引き揚げられた。

 気仙沼署の菅原和警備課長は「震災から9年たったが、市内では200人を超える方が行方不明のままとなっている。手がかりを一つでも多く見つけられるよう、今後も捜索を継続したい」と話した。【滝沢一誠】