ワタミ、国内店舗1割強の65店閉店へ
居酒屋チェーンのワタミは27日、国内店舗の1割強にあたる65店を2020年度に閉店すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で在宅勤務が拡大するなど、外食チェーンの経営環境は厳しくなっている。
閉店するのは居酒屋の「和民」や「ミライザカ」など。緊急事態宣言が発令された4月から休業していた全国の直営店約400店舗の一部で、再開しても売り上げの回復は見込めないと判断した。
ワタミによると、3月の既存店売上高は、外出自粛によって、歓送迎会などの利用が減り、前年同月比40・4%減だった。4月は大半の店舗が休業したため、92・5%減に落ち込んだ。
同時に発表した2020年3月期連結決算は、売上高が前期比3・9%減の909億円、最終利益が29億円の赤字(前期は13億円の黒字)だった。収益回復が見込めないとして、損失を計上したことが響いた。
外食チェーンでは、不採算店舗の閉鎖決定が相次いでいる。居酒屋などを運営するコロワイドは、約200店の閉店を決めた。ファミリーレストラン「ロイヤルホスト」を運営するロイヤルホールディングスも、約70店の閉店計画を発表している。