コロナ給付金に便乗、キャッシュカードだまし取る　容疑の17歳逮捕　岡山

　新型コロナウイルス対策で国民に一律10万円が支給される「特別定額給付金」に便乗し、キャッシュカードをだまし取ったとして岡山県警倉敷署は26日、詐欺の疑いで大阪市の無職の少年（17）を現行犯逮捕した。同署によると、同給付金に関連した詐欺容疑での逮捕は岡山県内で初めて。

　逮捕容疑は26日、何者かと共謀して金融機関職員をかたり、倉敷市の無職の女性（80）に電話で「給付金の手続きはもうしていますか」「後期高齢者の方は特別に銀行が代わりに給付金の申請手続きを行えます」などとうそを言い、女性宅を訪れてキャッシュカード2枚をだまし取ったとしている。

　住宅街で警戒中の機動捜査隊員が、少年が女性宅前で封筒を手にするところを確認し、職務質問のうえ逮捕した。少年は容疑を認めているという。【松室花実】