「経営者家族が感染」とウソの書き込み 偽計業務妨害容疑で会社員逮捕 福島県警

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 家族に新型コロナウイルス感染者がいるなどとインターネット掲示板に虚偽の内容を書き込み、小売店の業務を妨害したなどとして、福島県警須賀川署は27日、須賀川市東作の会社員、渡辺岳司容疑者(54)を名誉毀損(きそん)と偽計業務妨害の疑いで逮捕した。「職場で聞いたうわさを書き込んだことは間違いない」と容疑を認めている。

 逮捕容疑は4月2~3日、ネット掲示板に、同市内の実在する小売店の経営者の家族に新型コロナウイルス感染者がいるなどと、自分のスマートフォンから数回、虚偽の書き込みをしたとしている。

 4月2日は同市内で初めて感染者が確認された日だったが、この店舗の家族に感染者はいなかった。県警などによると、掲示板に書き込みがされてから、店舗に無言電話や客からの問い合わせが相次いだほか、売り上げが減少したという。4月上旬に店の関係者から相談を受け、IPアドレスとサイト管理者の協力を得て、容疑者を特定した。【肥沼直寛】