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紅白戦で先発した山本。ブランクを感じさせなかった(撮影・中島信生)【拡大】

オリックス・山本、2回0封 2カ月半ぶり実戦、超スケールアップしてるやん!!

 オリックスは26日、京セラドームで紅白戦を行い、山本由伸投手(21)が紅組の先発として登板した。3月10日の中日とのオープン戦(同)以来、約2カ月半ぶりの実戦では、2回を投げ、1安打2奪三振無失点。直球の最速は152キロを計測するなど、自主練習期間を経て、上々の仕上がりを披露した。

 約2カ月半ぶりに立つ実戦のマウンド。長かった自主練習の期間を乗り越え、山本がさらなるスケールアップを証明した。直球の強さ、変化球の切れ。圧巻の投球を見せつけた。

 「(外出)自粛期間に自主練習をやっていたので、その成果を感じられてよかったです。自主練習の間に真っすぐの強さを求めてやっていたので、打者がどういう反応をするのかしっかり試そうと思っていました」

 成果は初球から見てとれた。一回、先頭の大城にいきなり151キロを計測。続く中川には148キロの変化球を投じ、吉田正はこの日最速の152キロで投ゴロに仕留めた。

 二回にはジョーンズ(前ダイヤモンドバック)に中越え二塁打を許すが、ロドリゲス(前パドレス3A)、太田を連続三振に斬るなど、後続をピシャリ。3月10日の中日戦(京セラ)以来の実戦登板を、2回1安打無失点でまとめた。

 4月初旬から1カ月以上続いた自主練習期間では、体重移動の意識に取り組み「100パーセントではないんですけど、キャンプのときよりは良いフォームになってきたかな」と成長を語った。

 西村監督も「去年、実績を残している選手。自分が投げるところに合わせてくれたらいい」と心配なし。昨季は8勝を挙げ、防御率1・95で初のタイトルに輝いた。開幕後はローテーションの軸となる火曜日をメインに回るとみられ、着々と準備を進める。(西垣戸理大)