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高々と左脚を上げるフォームから投げ込んだ佐々木朗。本拠地のマウンドで、実力を発揮した(球団提供)【拡大】

ロッテ・佐々木朗希、160キロ×2球 「緊急事態」全体解除いきなり“リミッター解除”

 最速163キロ右腕、ロッテのドラフト1位・佐々木朗希投手(18)=大船渡高=が26日、ZOZOマリンスタジアムで行われた実戦形式のシート打撃にプロ入り後初登板。計11球で2度160キロを計測した。左打者3人との対戦結果は本塁打の後、2者連続空振り三振。今後は30日か31日の紅白戦登板を経て、6月2日からの1軍練習試合で他球団を相手に投げる。プロ野球の開幕が6月19日に決まった中、今後の結果次第では、いきなり1軍スタートの可能性も出てくる。

 怪物が怪物たるゆえんか。実戦形式になると、自然とアドレナリンが分泌される。プロ初のシート打撃登板。佐々木の剛球がうなりを上げた。

 「今まで対戦した中で、おそらく(打者の)レベルが一番高かったので、気持ちが入った。指にかかって自分の思うような球が行ったと思う」

 いきなり、プロの洗礼は浴びた。菅野に2ボール1ストライクから右中間席に運ばれ、目が覚めた。「打たれたことで、さらに集中力が増した」。続く藤岡への初球で160キロをたたき出すと、143キロのフォークボールで追い込み、最後は再び外角低めへの160キロで空振り三振を奪った。160キロの大台を記録するのは、昨年7月21日の岩手大会4回戦以来だ。最後はフリー打撃初登板となった3月24日に柵越えを許した福田光と対戦。155キロの直球で空振り三振に仕留め、リベンジを果たした。

 「決めにいくときにしっかり決めにいけたのが収穫。前回(3月の2度のフリー打撃登板)と比べて、変化球への打者の反応が違った。ボールゾーンでも振ってくれたし、その分、真っすぐが生きた」

 2カ月ぶりの実戦形式の練習でフルスロットル。3人の左打者に11球を投じ、8球の直球の平均球速は157・5キロを計測した。チームが活動休止中は筋力トレーニング、体幹強化に努めた。筋肉量が増えたことで、体重は92キロに。昨夏から実に7キロもアップした。

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