【虎のソナタ】藤浪、また160キロ出せる!?「今年は速っ」虎番が自信の太鼓判
大物ルーキーの160キロに驚き、そして藤浪への期待がふくらむ一日になりました。
「なんとか押し込もうという感じです」
午後2時過ぎ。運動部でただ一人、編集局に出社していたプロ野球当番デスク堀啓介からの在宅勤務デスクへのハングアウトの“第1報”には、悲壮感(?)が漂っていました。
阪神はシート打撃を行い、福留の頼もしい姿はトラ番原田遼太郎が、久々登板の岩崎は織原祥平がまとめました。オリックスは紅白戦に山岡と山本の2枚看板が登板。ソフトバンクも紅白戦を行い、さらに、ロッテのシート打撃ではドラフト1位の佐々木朗が160キロを計測…。6・19開幕が決まって各球団とも実戦練習が本格化。話題がいっぱいで土俵が狭すぎる。
「アマのスペース、ないやん(笑)」。プロ野球以外のスポーツを担当するアマデスク野下俊晴の堀への返信は苦笑まじりでした。
「160キロか、生で見たいなあ」
プロ野球サブデスク阿部祐亮が、佐々木朗の原稿を出しながらため息をついています。阿部はトラ番キャップ時代、藤浪が2016年9月14日の広島戦の一回、鈴木の打席で160キロを計測したときに甲子園球場にいたのですが、生では見ていません。
「電鉄本社の業務を終えて球場入りする球団首脳を、入り口で待っていたか、取材が終わったところだったと思います。通路のモニターでは見ていました。スタンドからどよめきが聞こえてきたので、『何が起きたんだ?』と思ったのは覚えています」
4位に終わった金本監督の就任1年目のシーズン終盤、早くもストーブ取材に突入していたのです。一方、「160キロなら、何度も見ていますよ」という男が現トラ番にいました。サブキャップ安藤理です。2016年から昨年までソフトバンク担当でした。
「昨年の西武との開幕戦で、千賀が初球と2球目に161キロ。4球目も160キロでした。ほかには、16年のCSファイナル(日本ハム戦)でのスアレスの161キロ。スアレスの2日後、日本ハム・大谷の165キロも見ています」
よく覚えているもんだ。それだけ160キロの衝撃が大きいからなのでしょう。と思ったら。
「いや、千賀には驚きませんでした。オープン戦から好調で150キロ台の終盤が出ていたので、シーズンに入ったら出るだろうなと思ってましたから。スアレスは出ると思ってなかったので少し驚きましたけど。それに、あと一人か二人見ているんですが、すぐに思い出せません。巨人の…誰だったかな。カミネロかな」
カミネロも2年前、18年のソフトバンクとの交流戦で162キロを計測しているので安藤の記憶は確かです。こんなに何度も見ているなんて、うらやましい。その安藤に聞いてみました。藤浪は、また160キロ出るやろか、と。
「出ると思います」
即答でした。うれしいこと言うてくれるわ。けど、なんで?
「今年、久々(前回のトラ番から5年ぶり)に見ていますけど、『速っ』と思いました。また出る、出してくれると思いますし、期待しています」
千賀の161キロを予想していたから驚かなかった安藤の、サンスポで一番160キロを見慣れている男の、太鼓判です。皆様も楽しみにお待ちください。