日経平均終値、3か月ぶりの高値…148円高の2万1419円

 27日の東京株式市場で、日経平均株価(225種)は3日連続で値上がりし、終値は前日比148円06銭高の2万1419円23銭となり、2月27日以来、3か月ぶりの高値をつけた。経済活動の本格的な再開への期待感が続き、3日間の上昇幅は1000円を超えた。

 米中関係の悪化や新型コロナウイルス感染の再拡大などへの懸念もあり、朝方は売り注文が先行した。ただ、緊急事態宣言の全面解除に加え、ウイルスの感染拡大に伴う政府の追加経済対策が固まったことを受けて、鉄鋼や海運など景気の動きに敏感な銘柄を中心に買い戻しの動きが膨らんだ。

 市場では、米中関係の悪化などへの懸念から「上値を追う動きは限られる」(大手証券)との声は根強いが、「政府の経済対策などで、企業業績の先行きへの警戒感が和らいでいる」(別の大手証券)と強気な見方も出ている。