飲酒運転根絶フリーペーパー創刊3周年 息子犠牲の母が発行 コロナ影響、唯一の活動手段

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 飲酒運転の車にはねられ息子を失った福岡市の山本美也子さん(51)が発行するフリーペーパー「TOMOs(ともす)」が25日、創刊から3周年を迎えた。

 山本さんの長男で高校1年だった寛大(かんた)さん(当時16歳)は2011年2月9日、福岡県粕屋町の町道で同級生の友人とともに飲酒運転の車にはねられ、2人は亡くなった。山本さんはそれから飲酒運転を根絶するための活動を始め、17年にはより広い人たちに当事者の思いを届けようとフリーペーパーを創刊した。

 年3回の発行で、警察署や役所など全国の約650カ所に5万部を配布している。創刊3周年記念となった第10号では、飲酒運転対策に力を入れている福岡市の高島宗一郎市長のインタビュー記事のほか、寛大さんの同級生2人が事故から9年たった今の心境を語っている。

 山本さんは現在、新型コロナウイルスの影響で講演や街頭での呼びかけ活動などができない状態といい「今はフリーペーパーの発行が飲酒運転をなくすための唯一の活動になっている。ぜひいろんな人に手に取ってほしい」と話している。

 TOMOsは山本さんが理事長を務めるNPO「はぁとスペース」のホームページでも見られる。問い合わせは同NPO(092・692・6316)。【一宮俊介】