これほど長い「通行止め」は初めて…箱根関所、50日ぶり営業再開
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の全面解除を受け、神奈川県からの休業要請が解除された箱根町で27日、観光名所「箱根関所」が約50日ぶりに営業を再開した。
午前9時の開館前、職員らが券売所に感染防止策を知らせる掲示板や消毒液を設置したり、建物の床を拭いたりした。当面は入場者にマスクの着用を呼びかけ、混雑時は入場制限を行う。
訪れた川崎市高津区の男性会社員(32)は「感染防止ルールを守って楽しみたい」と話した。大和田公一所長は「1619年にここに関所が置かれた後、これほど長い“通行止め”は初めて」と苦笑い。「元気な箱根に戻ってほしい」と期待した。
東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)のスタート・ゴール地点に近い芦ノ湖畔にある関所は、要請を受けて4月8日から臨時休館していた。