中曽根元首相設立の「青雲塾」解散へ 資料や建物、別法人に移譲 群馬・高崎

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 故中曽根康弘元首相が設立した公益財団法人「青雲塾」(高崎市末広町)は26日、6月末で解散し、建物や資料などの所有権を公益財団法人「中曽根康弘世界平和研究所」(東京都港区)に移転すると発表した。「青雲塾」の建物と名称は残るという。

 青雲塾は中曽根元首相が「敗戦で荒廃した国土と人心の復興再建」を目的に1947年に設立。財団化後は、講演会開催や論文集の発行、中曽根氏収集の膨大な資料を保管し研究・公開してきた。

 より公益に資する資料活用を実現するために、政治や経済、外交などの研究スタッフがいる中曽根康弘世界平和研究所に移管することにした。諸手続きを経て、10月末以降に同研究所の傘下に入り、青雲塾の運営を委ねる。

 青雲塾の新井敏則事務局長は「中曽根氏が亡くなり一つの節目だ。今後も地域に愛される会館として維持していく」と話している。【佐藤伸】