森雅子法相の答弁の迷走の元凶は安倍総理 もうかばい立てをしなくても裏切りものにはされないからね 山添択議員の質問が素晴らしい

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 政治家、特に与党議員は、知った秘密は墓場まで持っていくのが当然視されてきましたが、今やどこからか必ずばれる時代になりました。
 今、ばれていないのは、安倍氏が総理に君臨して必死になって秘密の暴露を押さえているから。
 支持率の高さを背景にこれまでは力で抑え込んできました。自民党議員の黙りの構図です。

 黒川弘務氏の「訓告」処分を決めたのは誰なのか。
 安倍氏以外にはあり得ない、誰もがそう思っています。そこに他の閣僚や法務省幹部の「忖度」があったとしてもです。
 もっとも内閣(官邸)の意向だというのは既に暴露されてしまっています。

 ここで答弁が迷走しているのが森法相です。見ていて痛々しいです。
 それにしても山添択議員の質問が素晴らしい!

 国会での与党議員の質問は論外として、野党議員の質問も質問というよりは演説ばかりの自己アピールであって物足りなさを感じるところです。
 それに対する政府答弁もダラダラと関係のないことばかりをしゃべるばかりで時間泥棒(衆議院は答弁時間も質問時間に含まれる)そのものなのですが、そうした隙を与えない質問です。

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2020年5月24日撮影

黒川氏処分、決めたのは誰 答弁迷走、首相は関与否定」(朝日新聞2020年5月26日)
「賭けマージャンで東京高検検事長を辞職した黒川弘務氏の訓告処分を決めたのは、だれだったのか――。安倍晋三首相は官邸が判断したという指摘を否定するが、森雅子法相が食い違う答弁をするなど迷走が続く。」

 いずにしても安倍氏の意向を無視して、法務省が「訓告」などにできるのですか。
 安倍氏は、こうも答弁しています。

「首相は同日の衆院厚労委で「検事総長が適切、適正に処分を行った。それを受けて、私は了承した」と答弁。」(前掲朝日新聞)

 安倍氏の答弁によっても「了承」しているんです。少なくとも安倍氏が突っ返すことはしていないということです。
 森法相をはじめ、今の安倍内閣閣僚が安倍氏の意向に反するようなことをするはずがないし、それは法務省幹部も同じです。違ったのは、その法務省幹部が即座にばらしてしまったことです。

 もう安倍氏は詰んでいます。安倍内閣は退陣あるのみです。