診療報酬架空請求の疑いで医師と事務長逮捕 在宅診療装い95万円 警視庁

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 診療報酬を架空請求したとして、警視庁捜査2課は27日、医師で医療法人「甲神会」理事長の広戸孝行(49)=東京都国分寺市=と、甲神会事務長の山田誠(53)=羽村市=の両容疑者を詐欺と私電磁的記録不正作出・同供用容疑で逮捕したと発表した。

 逮捕容疑は1月上旬~2月下旬ごろ、山田容疑者と同居する70代の実母に在宅診療をしたとする虚偽の電子カルテを作成し、事務員に虚偽の電子レセプトを作らせ、東京都後期高齢者医療広域連合に診療報酬計約95万円を振り込ませたとしている。「弁解の余地もありません」などと、ともに容疑を認めている。

 同課によると、広戸容疑者は2014年4月に「羽村在宅クリニック」を開院した。【岩崎邦宏】