『スーパーマリオギャラクシー2』本日5月27日で10周年─小惑星をぐるっと回る新感覚! “3Dマリオ”の新たな可能性を開いた名シリーズを振り返り

『スーパーマリオギャラクシー2』には、DVDも同梱されていました。

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名作アクションの代表的なシリーズ作品として知られている『スーパーマリオブラザーズ』。1985年10月に登場した1作目から数え、既に34年以上の年月を刻んでいます。

その長い歩みの中で、本シリーズは様々な進化を遂げました。最も大きな点は、3Dアクションの登場です。直線上のコースを攻略する従来の2Dアクションだけでなく、奥行きを備え、箱庭的な世界を自由に冒険する3Dアクションが誕生。以来、2Dアクションと3Dアクションは共に進化を続け、どちらも長く愛される展開を遂げています。

そして、3Dアクションシリーズの中でも、挑戦的な姿勢で注目を集めたタイトルがあります。それは、『スーパーマリオギャラクシー』と、2作目に当たる『スーパーマリオギャラクシー2』です。

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3Dマリオの系譜ながら、これまでの『スーパーマリオ』シリーズにはなかった新たな刺激を実現させた意欲作たちは、今も多くの方に支持される人気ぶり。その『ギャラクシー』シリーズの最新作である『スーパーマリオギャラクシー2』が発売されたのは、2010年5月27日。今日でちょうど10年が経ちました。

最新作が10周年という記念すべきアニバーサリーを迎えた本日、『ギャラクシー』シリーズがもたらした新感覚や特徴などを、まとめて振り返ってみたいと思います。

3Dマリオは箱庭だけじゃない! 小惑星をぐるっと回る重力体験にシビれる

3Dという表現とマリオが結びつき、1996年6月に『スーパーマリオ64』が誕生しました。これまでのシリーズ作にはなかった“箱庭的な世界の探索”という刺激的な体験が多くのプレイヤーを魅了。更に、2002年7月には『スーパーマリオサンシャイン』がリリースされ、3Dマリオのシリーズ展開を決定づけました。

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『スーパーマリオギャラクシー』の画像です

ですが、『スーパーマリオサンシャイン』の5年後に登場した『スーパーマリオギャラクシー』は、3Dマリオながら箱庭世界の探索要素は控えめ。前2作で好評だったポイントを中心には据えない、大胆な舵取りを行います。

『スーパーマリオギャラクシー』の舞台は、その名から連想できる通り、宇宙です。人類の手が届く現実の中では、最も広大な世界へとマリオが挑みました。その広すぎる世界を箱庭で表現するのではなく、敢えて別のアプローチを試みた──個人的な解釈ですが、当時プレイした筆者はこのように感じました。

箱庭の代わりに『スーパーマリオギャラクシー』が軸にしたのは、3Dアクションの新たな提案。『スーパーマリオ64』が奥行きを得たことでアクション性に幅が生まれましたが、この『スーパーマリオギャラクシー』では、3Dだからこそ表現できる宇宙感覚のアクションを実現させました。

その象徴とも言えるのが、球形(だけではありませんが)になっている小惑星的なステージの数々。これまでの3Dマリオは、横方向360度に移動できる自由度(+ジャンプやステージの高低差)が楽しめましたが、『スーパーマリオギャラクシー』では、この360度を超える新感覚を提案します。

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『スーパーマリオギャラクシー』の画像です

『スーパーマリオギャラクシー』の小惑星的なステージでは、重力は星の中心に向かって働いています。この小惑星の大地をマリオが駆け抜けるのですが、前述の通り球形のため、前に進んでいるだけでも星の裏側を回り、そのまま元にいた位置まで戻ってきます。

つまり、横軸(平面上)で360度動ける上に、縦軸でも360度回転! 球形で繋がる世界をぐるっと1周する感覚は、当時のアクションゲームでは非常に画期的でした。重力とアクションに新たな関係性をもたらした『スーパーマリオギャラクシー』。個人的には、3Dの箱庭マリオとは別の進化を遂げた、宇宙マリオシリーズと呼びたいくらいです。

ここまで熱弁しておいて恐縮ですが、『スーパーマリオギャラクシー』のステージは小惑星ばかりではなく、横方向に広がる従来の形に近いステージもあります。ですが、こちらも重力を活用したアクションが盛り込まれており、演出やステージ構成も宇宙ならではの切り口で斬新。宇宙とマリオの相性の良さは、新たな発見と言えるほどです。

この『スーパーマリオギャラクシー』の魅力は、続編である『スーパーマリオギャラクシー2』へと受け継がれます。様々な形状の小惑星を駆け回るアクションや、重力による多彩なギミックがパワーアップ。前作の要素を正統進化させ、アクションゲームとしての完成度を更に向上させました。

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また、新要素も備えており、特に大きなポイントは「ヨッシー」の登場です。お馴染みの相棒との再会ですが、ヨッシーのアクションも宇宙が舞台だと新鮮さを覚えます。加えて、サポート機能の進化も、幅広いユーザーが楽しめるナイスアシストに他なりません。

更にユニークなポイントとして、本作のプレイ方法を丁寧に解説してくれるDVD「はじめてのスーパーマリオギャラクシー2」が同梱されているのも特徴的です。外付けのディスクでゲームプレイの紹介するのは、本シリーズのアプローチがこれまでにない切り口の証拠と言えるでしょう。斬新な体験は、時に一見するだけでは分かりにくい場合もありますから。

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前作の要素を磨き上げ、カメラワークも改善。プレイ意欲を盛り上げる音楽も聴き応えがあり、宇宙と重力を駆使する世界を更に拡げる作品となりました。その一方で、味わい深く重みもあった前作のストーリーとは異なり、従来のテイストに近づけるなど、大きな違いが見られるところも。ただし、物語面では前作と直接的な繋がりはないため、『ギャラクシー』シリーズ未プレイの方が『スーパーマリオギャラクシー2』から遊んでも、ストーリー上で大きく困ることはありません。

ちなみに、今から『ギャラクシー』シリーズを遊びたい方は、Wii U向けのダウンロード版が最も手軽です。Wii Uソフトは個性的な名作がいくつもあるので、手に入るうちにWii U自体を押さえておくのも悪い選択肢ではありません。

『スーパーマリオギャラクシー』で新感覚アクションが飛び出し、その魅力をブラッシュアップした『スーパーマリオギャラクシー2』も登場。この意欲的なシリーズ作はいずれも好評を博し、1作目は1,000万本を超えるロングランヒットを記録しました。また『2』も、2011年3月期決算時点で、636万本という記録を打ち立てています。

今後、『ギャラクシー』シリーズに新たな展開があるのかどうかは分かりませんが、しっかりとした販売実績を残しているので、可能性はゼロではない──と思いたいところ。人類の誰もが実際に小惑星を1周できるような時代が来る前に、新たなシリーズ作が出てくれることを願うばかりです。


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