中国国歌への侮辱行為は禁止…香港立法会で「国歌条例案」審議入り
【香港=角谷志保美】香港立法会(議会)は27日、中国国歌への侮辱行為を禁じる国歌条例案の審議に入る。審議入りに合わせ、インターネットで抗議運動が呼びかけられており、警察当局は立法会周辺を通行止めにして厳戒態勢を敷いている。
立法会は27日午前に始まった。条例案の審議は午後に行われる予定だ。中国では2017年に「国歌法」が成立し、中国政府は「高度な自治」を認める「一国二制度」下の香港にも、関連する法整備を求めてきた。香港政府は昨年1月、違反には最高で禁錮3年の刑罰を科すことなどを盛り込んだ条例案を立法会に提出したが、「表現の自由が制限される」とする民主派の反発で審議入りが遅れていた。