「父から暴力」引き継がず 相模原市児相、少年の転居後に 横浜殺人事件
by 会員限定有料記事 毎日新聞父親を自宅で殺害したとして殺人容疑で逮捕された私立高校2年の少年(16)=横浜市神奈川区=が2019年11月以降、父親からの暴力などを訴え、当時住んでいた神奈川県相模原市の児童相談所に一時保護されたが、転居先の横浜市の児相に情報が引き継がれていなかった。相模原市児相への取材で判明した。同児相は「命が失われる事態となり、重い結果と受け止める」としている。
県警などによると、少年は19年11月と今年2月、相模原署に「父から暴力を受けている」などと相談。父親は暴力を否定したが、同署は児相に通告した。児相は19年11月中旬から20年1月中旬の約2カ月間と、同2月初旬の2日間、少年を一時保護。保護解除後も児相職員は少年との面談を続けていた。
児相職員が少年と最後に面談をしたのは、2回目の一時保護から約2週間後の2月中旬。「父とトラブルなく過ごしている。学校生活も楽しみ」と話しており、問題ないことを確認したという。しかし、3月初旬に一家と連絡がつかなくなり、横浜…
この記事は有料記事です。
残り176文字(全文608文字)
または