長野・坂城の民家で男女3人死亡 暴力団関係者関与か 現場に拳銃?2丁

by

 26日午後11時15分ごろ、長野県坂城町上平の市川武範さん方で、家族の関係者から「けが人がいる」と119番があった。現場に急行した県警千曲署員らが、住宅の中で頭部にけがをしている男女3人を発見した。全員が意識のない状態で、同県上田市などの病院に搬送されたが、武範さんの息子の直人さん(16)と、娘の杏菜さん(22)、男性1人の死亡が確認された。

 同署によると、現場には拳銃のようなものが2丁落ちていたという。県警組織犯罪対策課は、暴力団関係者が絡んだ殺人事件と見て、男性の身元や死因を調べている。

 現場はしなの鉄道テクノさかき駅から南西約1キロの、閑静な住宅地。近くに住む女性(72)は「救急車の音で起きたが、夜間の騒音などは気づかなかった。武範さんには子どもが3人いたと聞いている。家族間でのトラブルなどはわからない」と話した。【原奈摘、皆川真仁】